獣毛、綿、シルクなど、さまざまな天然繊維から精度の高い糸を紡ぎ出す熟練の紡績技術。三井毛織では、どんな毛布を作り上げるかによって、糸番手(糸の太さ)や撚りの強弱など、細かく設定しています。
織り目が細かいほど毛足が密になり、上質な毛布に仕上がります。しかし、天然繊維を緻密に織るのは至難の業。織り目のすき間を極力減らす独自の技術は、三井の品質を支える土台のひとつです。
起毛師と呼ばれる熟練の職人が一反ずつ手で風合いを確かめながら、毛羽を起こしていきます。20年の修行が必要とも言われる起毛師は、泉大津にも数えるほどしかいない職人の中の職人です。